砂糖についてsuger

砂糖とは

砂糖とは

料理やお菓子などの調理に使う甘味料のひとつです。甘味料には砂糖以外にハチミツやメープルシロップ、人工甘味料などがあります。砂糖には、
おおまかに分けて白い砂糖と茶色い砂糖があります。これは、砂糖を製造する方法の違いによるものです。

​白い砂糖には、上白糖やグラニュー糖などが有名ですし、茶色い砂糖は三温糖やきび砂糖などがあります。白い砂糖は漂白しているので
はなく、ミネラル分を取り除いて作っていますが、黒砂糖やきび砂糖などは自然のミネラル分を多く含んでいます。

調理をするとき、コーヒーや紅茶に入れ、より美味しく味わったり、わたしたちの生活の中に欠かせないものが砂糖なのです。

砂糖の歴史

砂糖の歴史

砂糖の原料であるサトウキビは、約8,000年前にニューギニアあたりで栽培されていたようです。その後、紀元前327年にアレクサンダー大王がインドでサトウキビを発見し、インドから中国や、日本、ヨーロッパ、エジプト、アフリカに広まったようです。
 
日本では、8世紀ごろに中国から伝来したと記されています。唐の僧である鑑真が持ち物の目録に「石蜜、蔗糖、蜂蜜、甘蔗」と記されているそうですが、実際には遣唐使からもたらされた説が有力だと言われています。

最初の記録は、825年に正倉院の献納目録の「種々薬帖」の中に「蔗糖二斤十二両三分并椀」と書かれており、調味料や食べるためではなく薬として使われていたようです。 

鎌倉時代末期から大陸と貿易を結び、砂糖の輸入がさかんになりました。 

江戸時代の初期、琉球(今の沖縄県)で砂糖の製造が始まり、儀間真常が中国から製糖の技術を学び、琉球の経済振興になったそうです。 

1715年ごろ江戸幕府が輸入制限とともに、国内での製糖を奨励し、1798年に香川の和三盆が大阪に登場するのだそうです。 

明治時代になって、鎖国制度が解かれると輸入砂糖が入り込みましたが、国内でも製糖業が近代化され、台湾と国内での生産体制が整いました。 

しかし、太平洋戦争に入ってから砂糖を国内への輸送が難しくなり、砂糖不足が深刻化します。 

戦後、1952年まで砂糖は配当性で、消費者にとっては貴重な存在でした。 現在は、甘味の嗜好が多様化しており、肥満や糖尿病の原因だという誤解も生まれましたが、砂糖は食生活を豊かにする安全で安心な自然食品として再認識されています。